有馬




たゆみなき縁の糸に手繰られて神戸に集ふ歌詠みびとら

いにしへの大己貴命のゑみ思ふ有馬の宿に着きて暫く

あざやけきもみぢの園に辿りつき遊びせんとや秋のたまゆら

秋空のあをき画布よりはみ出でしもみぢ葉の赤仰ぎてゐたり

ふたつみつ白き山茶花戯れにさやりてみたり夕光の刻

紅葉坂炭酸坂にねがひ坂下れば秋日は暮れはじめけり

湯を浴みて湯の匂ひをも吸ひこみし女人のなかに吾もまじりつ

小指ほど欠けたる月の明るさや 玉江のごとき秋の懐

夜を通し俳諧あそぶ六人のうへに月光降りて止まらず

うすうすと朝の気配のする頃に短き眠りにおちてゆくかな




2003年11月8日-11月9日.............兵庫 有馬温泉 有馬グランドホテル於 (c)山科真白


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