Climb Parnassus




神鳴は落ちぬ桑原、桑原とつぶやきながら歩くロボット


しらほねは海に撒かうか樹の下に埋めよか口に銜へて逃げやうか


月光とともにしづむかうつほ舟 柳を揺らす小夜は更けつつ


薄絹を肌に纏へば夏の夜の白き女に近づきにけり


白い馬、火の色の馬、黒い馬、蒼ざめた馬、四人の騎士ら


マグダラのマリアの香油にひたしゆく足より神が満ちてゐる夏


天秤のうへで揺れたる花びらの憂鬱を閉ぢる魔方陣かな


ペルシアの星の砂丘に咲き満ちる久遠の花を君と見るらん





(c) 山科真白  (Mashiro Yamashina)  2010年


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