夏のウルトビーズと枕詞






白百合のひそかに咲ける丘をゆく天使を見しやコクトーの夏



碧眼の美貌の猫がしなやかに真夏の虹を跳び超えてゆく



  うつせみのいのちとともに沈めたる罪の林檎がぽかりと浮かぶ



  牛を食ふ鶏を食ふ豚を食ふ吾がむらぎものこころを汝が食ふ



ダチュラ咲く庭より幽かに青洲の足音がして眠り落ちたり



黄昏の誰も知らない神隠し常世の夏にうから溢るる



道長が紫式部に手折りたる女郎花こそ移ろひにけれ



あまづたふ入日の刻に占ひし運命の種を今宵蒔くらむ






return to tankaindex

return to toppage