神のペン胼胝
筋書きのとほりに悲劇へすすみゆくオペラは愛しと月に告ぐべし
月出でる頃に群れたる椋鳥のこゑの真下を歩いてをりぬ いつせいに落ちてしまつた銀杏の実が満たしゆく匂ひと匂ひ アブサンは翡翠の色に似てゐしと夜のおぼろにヴェルレーヌ佇つ 動かざる石に積もりし落葉を秋の夜風が剥がしてゆくよ ぽつねんと金貨のやうな月浮きて盗つ人どもが動きはじめる 深まりの極みののちに滅ぶ秋ドラマツルギー神のペン胼胝 |
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(c)Mashiro Yamashina Photograph ekakinoki
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