☐ マン・レイの窓 ☐
キキ
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マン・レイはキキの眉を描きをり 黄昏深きふたりの小部屋
密やかに円い窓から差し出したぬくきかひなに抱きしめられて
夏に降る雪をみませよ ふはふはとまなうらに降る雪をみませよ
静寂はちひさなこゑを手繰りよせしづかにまはりはじめてゐます
みづを踏む踵のやうにしづむうを海の底まで濡れてゐるらし
囚はれた人魚のくるひこの愛に傅くことに迷ひはなくて
背なで聴くチェロの音色と昏れながら時やはらかに過ぎてゆくなり
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