パリ



梅雨空の日本をひとり飛び立ちて銀の翼でフランスに行く

水無月のパリにはいらぬ薄紅のショールをふはり肩から落とし

パリ、シャルル・ド・ゴール空港十一番出口付近で人と落ちあふ

タクシーのストが回避されたての高速道路の渋滞を越え

ラ・セーヌを渡れば河岸に並びたるブキニスト(古書露店商)のポスター揺れて

ぎゆぎゆつとレモンを絞つた生牡蠣を啜りてパリの夜は更けゆく

薄暗い螺旋階段踏みしめてノートルダム寺院の搭へ上りぬ

綿菓子のやうな雲までまうすこし ガーゴイルと見るパリの街並み






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2008年 August