装飾のパセリのごとき器用さと不器用さとを持ち合はすひと
真つ白な家具が並んでゐる部屋で聴く見る戯れる肌色ふたつ
指先を世界にのせてひとつづつ子が覚えゆく国々の首都
新しきベビーピンクのチュチュ纏ふ少女の我が振り向きし現在
戯れにベレー被りて微笑めばバスクの人になりにけるかも
****の遊戯を終へてほつほつと手鞠の糸をほどく夕暮れ
言葉など持たぬ関係ゆるゆると拓かれてゆく白い被写体
アトリウムに響く靴音聞き分ける。君が近づく。あとまう少し。
饒舌なあなたの唇に食べさせる獣の肉を糸で括りて
ハイドンのソナタ弾き終え静寂に身を任せたるアンニュイな午後