ぺルシアの花の匂ひのキャンドルをひとつふたつと水に浮かべて


葡萄酒を銀の鏡に閉ぢこめてふたりが紡ぐ夏のジオラマ


わたくしの小さな足は愛されて愛されてゐる君の手のなか


黄昏のノスタルジアを零しつつ乳房に生けるむらさきの薔薇


鮮やかな緋色の紐に括られて梱包されたままの肉体


人型をとるがごとくになぞりゆく人差し指はチョークのかたち


夏の夜の夢はまぼろし 耳朶に揺るる真珠は白く耀きやまず




詠 山科真白


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