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冬空に湾岸戦争始まりし吾はバラ色の男児産みたり
ひとつとて鋭角のない嬰児を産み落したる真冬の記憶
決闘に勝てる瞳をした少年とるりるりらんと花を買ふ午後
指先に世界をのせてひとつづつ子が覚えゆく国々の首都
君たちのダンボールの隠れ家に黒と茶色の子猫がゐたよ
旧き骨新しき骨 携へて雨の舗道を少年は行く
クリスマス数日前の映画館 小さなサンタをそつと連れゆく
ハリポタと同じ齢の少年と夕餉を食みて共に眠りぬ
我の子は魔法を知らぬ 白球は真直ぐに飛んで落ちてゆくなり
雪の日のブック・オフにて買つてきた『風の又三郎』が捲られてゆく
臍帯で繋がりあつた少年と”へそのない生き物”の宿題をして
ラファエロの天使のごとく頬杖をついて吾が子は空を眺めつ
空は青 太陽は赤 そんなこと決めなくていい君のキャンパス
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