七夕歌






ぬばたまの夜にかがやく琴の座の恋織る姫の長き黒髪


  ひとすぢに川を渡りてうつしみの君に逢はむか 七夕一夜


夢逢の幾夜を重ね七夕の君のまことにさやりゆくなり


月読に汲んで貰ひし若変水を飲めば久遠の恋に近づく


香をきく戯れありや晴雨さへ星合香の君の手のなか


うつくしき片歌を詠む君とゐる天の川原に星の並びて


約束を交はさなくとも巡りあふ星の運命は愛しかりけれ


夜ほどろ君の語らむ伝説をすべて信じて別れゆきたり




2010.8月 山科真白


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