□□□
□□

夢織りをんな






夢織りのをんなを探しに行きませう 一ペニーのコインを持つて

さ迷つてゐるとは言へぬ狭い街 坂の向うに見える階段

くれなゐがぽとりぽとりと落ちてくる夕まぐれに我は居りたり

ゆふぐれの風が揺すつた花籠に誰かの夢が挿されてゐます

獏を飼ふをとこの冬の帽子さえ見つけられずに暮るる手ざはり

夢を織ることがわたしに出来たなら森のケモノの夢を織る夢

夢織りのをんなは白き本に棲む盲ひしちひさき老女なりけり

                 





□□
□□□

詠 山科真白

* return to tankapage *

** return to toppage **