* 二人言 * chiaki & mashiro

絵画:『巨人』 ゴヤ(Francisco de Goya) (no.7)
Date: 02/05/02 22:36

■プラド美術館展 (2002年3月5日〜6月16日)  国立西洋美術館

千秋:3月29日に真白と一緒にプラド美術館展へ行きました。今回の目玉はゴヤでしたね。ゴヤの絵がいくつか来ていましたね。ちょっとタイプが違うのもありましたけど。
「ゴヤの巨人」を見るのは多分2回目です。前はプラド美術館へ行った時だと思うけど、とても印象的な絵ですよね。私は不気味な感じがするんだけど、色とかも暗い感じがします。でも惹かれる絵ですね。

マグリット展が7月頃東京でありますよ。また来ないかな?無理でしょうね。私は行く気でいます。
デルヴォーも大好き。ブリュッセルの地下鉄に壁画があるんだよ。こういのうは行かないと見れないものだよね。こういう画家が出るベルギーという国はいったいどんな国なのかなぁと前から興味がありました。アンソールやルーベンス、フォロンもベルギーだものね。マンガのタンタンもベルギーのマンガなんだよね。知ってるかなタンタン?2002/05/13(Mon) 13:45


真白:3月29日30日はありがとう。プラドが東京でしか開催しないことがわかって、30日は名古屋行きの約束をしていたので急遽29日東京に行くことにして、千秋やみんなにはお世話かけちゃいました。ありがとう。30日一緒に名古屋にも行けてちょっと旅した気分になったね。名古屋でも他の友達たちとも会えて本当に楽しい時間だった。

とっても不思議に思ったのは、もう何年も絵の話をふたりでしているのに、一緒に美術館に行ったのははじめてだったんだよね。
私の絵の観方というか、観覧の速度?が同じくらいでびっくりしました。私は一枚一枚じっくりじっくりタイプじゃなくて、ふつうに歩く速度より少しゆっくりくらいで回って、魅了された絵の前に何度も戻るんだなぁ。

プラドには行きたいなぁ・・・スペインは遠いけど。(笑)
黒い絵はプラド美術館でしか観られないんじゃないのかな?カラヴァッジオのあれみたいに・・・・そうでもないのかな?

東京のプラド美術館展の目玉がゴヤには違いないけど、ベラスケス目的の人も結構いるかも・・・私はベラスケスも楽しみだったけどやっぱりゴヤが観たかった。

マグリット、7月東京は無理だなぁ。9月1日(日)−10月27日(金) 名古屋市美術館にします・・・名古屋の次は広島らしい。名古屋にします。

ベルギーいいね。フランスとベルギー行きたい。近いでしょ?どっちにステイする方がいいのかな?

ルーベンスはこの前のプラドでも何点か来てたけど、「わが子を喰らうサトゥルヌス」がよかったです。このことは次回書きます。

タンタンってなに?2002/05/15(Wed) 18:21


千秋:タンタンはここで見てね。知ってると思うよ。

http://www.geocities.jp/y_kaizuka/
ベルギー生まれの漫画です。ベルギーには漫画博物館というのがあって行きましたよ。
ベルギーとフランスは近いけど、一般的なツアーだとベルギーはオランダと一緒になっていることが多いです。フランスは単独で行っても時間がないかもしれないよ。パリだけでも美術館がいっぱいあるしね。まずはパリに行ってみたらどうでしょうか?
ステイっていう点ではブリュッセルは想像以上に都会的な所でした。高層ビルとかが多くて、あまり旅行って感じでもないですよ。

本当に真白とは絵を見るペースが近いので、待たなくていいから楽でした。一緒に旅行とかできたらちょうどいいかもね。

巨人からは話がずれるけど、ゴヤはやはり「裸のマハ」が有名ですね。モデルは誰かということで、最近映画もできたけど、ゴヤ自身があまりモデルそっくりに描いてないからわからないのではないかと思いました。誰にでも思える絵を描いてるような気がしました。マハって名前じゃないんだってね。伊達女とかいう意味らしい。2002/05/17(Fri) 14:19


真白: タイタンは見たことある。わかったわかった。

じゃ、パリに行きましょう。パリは小さな美術館もたくさんあるでしょう?モロー美術館には絶対行きたいです。

「マハ」は伊達女らしいですね。「着衣」「裸」のほかにも「バルコンのマハたち」とか・・・・
映画の「裸のマハ」って観たかった。だけど私はゴヤの晩年あたりの方が興味深いかもしれない。

『ゴヤ幻想』という本を読んだという話はしたよね。この本は「聾の家」に描かれた「黒い絵」14枚にスポットをあてて書かれているんだけど、ゴヤのことだけじゃなくて様々なことが書いてある。

ゴヤは46歳で聴力を失うけど、30歳くらいにも生死をさまよう大患をしたらしい。ゴヤは梅毒だったらしい。妻との間に20人の子供が生まれたけど育ったのは1人だけだった。そして鉛中毒でもあったらしい。これは下塗りと上に描く絵に大量の鉛白を使った。その後も大病をするんだけど亡くなったのは82歳。
聾の家は73歳で購入。黒い絵を描きはじめたのは74歳からなんだよね。

その黒い家の中の一枚、「わが子を喰らうサトゥルヌス」は凄まじい絵だね。これはローマ神話で、ギリシア神話のクロノスと同一視されるサトゥルヌスが我が子によって王座を奪われるという予言を聞き生まれた子を次々食べてしまう。ゴヤの絵の子は赤ん坊というわけではなく人間的な体躯をしてる。

http://www2.odn.ne.jp/~cat63240/goya.3.jpg

東京プラド展で観たのはルーベンスの同主題。こちらは丸々と太った赤ん坊の胸の肉を食いちぎろうとしているサトゥルヌス。
千秋は両方観てるんだよね。2002/05/19(Sun) 00:45


千秋:「裸のマハ」「着衣のマハ」はプラド美術館に行くと隣に並んでかけてあります。だいたい同じ大きさと同じポーズですね。服を着ているかどうかの違い。他にもマハとつく名前の絵があるとはしりませんでした。
2つの絵には他にも違いがあります。隣に並んでいる絵で見比べると「着衣のマハ」の方が絵が雑な感じがするのです。特に顔がちょっと違いますね。一緒に行ったガイドさんの話を聞いたんですが、これもひとつの説で真偽はわからないんだけど、モデルは人妻らしいの。「裸のマハ」のモデルなんだけど、ゴヤと浮気しているの。いつも絵のモデルに行っている妻のことを心配した夫が絵はどのくらい完成したのか、今度見に行くと言って、ヌードとは秘密だったので、急いで「着衣のマハ」を描いたというの。絵をみるとなるほどリアルな話なんです。
案外こういうのが真相なのかもしれません。

私はゴヤの絵以外のことはあまり知らないのですが、20人も子供があったのに1人しか育たなかったんだぁ。意外と長生きだったんですね。映画「裸のマハ」でも当時の絵の具は毒性の強いものがとても多かったことは語られていました。 2002/05/21(Tue) 10:41


真白:「裸のマハ」「着衣のマハ」のことなるほどねー。画集で見ると「裸のマハ」の方が綺麗。実物を見比べてみたいな。そういえば、昨日他の人とミレーの話をしていました。私が名古屋で「種をまく人」を観たと聞いていたから山梨にはないと思っていたらあった。と。
あの私たちが観た、山梨とボストンの二枚の「種をまく人」は山梨の貸し出しは4月7日までだったそう。並んでるあの二枚を観られたのはとてもluckyだったんだね。

昨日、姫路市立美術館に行ってきました。ゴヤの版画を幾枚か観ました。版画も素描もゴヤはとても面白い。

版画でも『巨人』があります。こちらは、巨人が腰掛けて振り向いている。油絵の構図とは全然違う。

さて、プラド所蔵の私たちの観た『巨人』

http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/goya/goya.colossus.jpg

黒く暗い空に届くほどの巨人。左手の拳を握り、裸体の腰まわりには嵐を予感させる色のついた薄い浮雲が纏うように描かれている。その下の山に囲まれた大地の大勢の民衆は逃げまどい、立派な角を持った大きな牛の群れは人々とは反対方向に駆けてゆく。

相当インパクトのある絵でした。色んな角度からゴヤの黒い絵の具を見ていた。2002/05/22(Wed) 21:29


千秋:「巨人」の絵を見ると、結構筋肉質な巨人だね。ゴヤの描く男の人はなんとなく力強いイメージだったような気もします。ゴヤ自身がそうなのかな。絵自体も力強い絵ですね。色も暗いけど、強い色彩を感じます。
この絵の地下鉄のカードが売りに出ていたのですが、どうも買う気がしなかったんです。インパクトがあるけど、好きな絵とはいいがたいの気持ちです。真白はほしかったかしら。 2002/05/27(Mon) 22:52


真白:私はあの絵は好きだな。ゴヤの描くものには惹かれる。けど、たぶん、ゴヤ自身はちょっとだめかもしれない。(笑)プラド美術館展はとてもよかった。あの『巨人』と今度はスペインで再会したいものです。2002/05/28(Tue) 20:59




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