* 二人言 * chiaki & mashiro

本:『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク (no.9)
Date: 02/05/28 21:15

真白:『朗読者』とても気に入った本でした。
読んでいてぱっと浮かんだことふたつ。

ひとつは、千秋はこの本を必ず読んでいるだろう。そしてきっと好きだって言うだろう。

もうひとつは、ルース・レンデルの『ロウフィールド館の惨劇』 内容は関係ないけど、キーワードが『文盲』。2002/05/28(Tue) 21:08


千秋:「朗読者」好きです。
とても興味深く読みました。私も「ロウフィールド館の惨劇」を思い出しました。全く違う小説なのに、両方とも好きなんです。2つの作品とも文盲であることを知られることを頑なに拒否するのですよね。どうしてだろうとも思うのだけど、なんだかとってもわかるような気もすんです。まわりの人みんながわかることが自分だけが知らないということが恥ずかしいからと私は思うのですが。2002/05/29(Wed) 14:37


真白:「ロウフィールド館の惨劇」は文盲であるがためにこの惨劇は起こったという書き出しではじまるし、「朗読者」とは全く違う小説だね。だけどすぐロウフィールドは思い出してしまった。
「朗読者」を読んでいて、浮かびあがるせつなさのような感情は、彼らの繋がり方にあるような気がする。
私はふたりの繋がり方にとても惹かれた。悲しいんだけど惹かれたんだよね。2002/06/03(Mon) 23:56


千秋:「朗読者」の2人の繋がり方はやっぱり、1つの愛だよね。ある意味残酷な愛の物語。前半は年上の人にあこがれる思春期の物語で、後半は哀しい真実が浮かび上がってきますね。結末については賛否両論があると思いますが、私はこの結末だから、心惹かれるのだと思います。2002/06/04(Tue) 10:56


真白:最後にそして久しぶりに出所前に会ったとき、彼女は自分がどうするべきか決めたと思う。
「朗読者」の次の作品の「逃げてゆく愛」を読みました。こちらは短編集だけど、やはりシュリンクというのは独自の展開術を持ち、人の繋がり方に鋭い視点を持っていると思う。私はべちゃべちゃとひたすら濃厚に常に把握し支配するされるという人との繋がり方は全く不得手とするし、 どんなに近い関係でも個別的さは失えないと思うからシュリンクのクールなキリクチに魅力を感じるのかもしれない。2002/06/07(Fri) 13:59


千秋:よく考えるとあまりドイツの小説を読んだことがなかった気がします。この静かな語り口はドイツらしいのかもしれませんね。
文盲であることを知られるくらいなら長い刑を負ってでも隠し通す?これは理解できなくもないけど、それだけのものなのかな。文盲ではなくて、自分の隠したい他のものだったら、自分だってありえるよね。ハンナは孤独な人だったと思う。この人に本当に罪があるのかどうかといろいろと考えさせられる話でした。2002/06/12(Wed) 16:56


真白:「朗読者」の原点ともいえるらしき「ゼルプの裁き」が小学館から発売されているようですね。ほか「ゴルディアスの結び目」「ゼルプの欺瞞」も刊行予定だそう。楽しみです。2002/06/12(Wed) 20:36




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