::: 燃やし尽くさむ火遊びのごと :::



かきつばた清らにひらく追憶にバージン諸島の太陽は照る  真白
このおもひ野原の果てに置き去りて燃やし尽くさむ火遊びのごと  初枝
をみなへし三十一文字の謎歌を偏愛したる蒐集家ゐて  真白
むめのはな女神のごとく野に咲きて初恋人を悩まするかな  初枝
サクラサククラキハルコソランマンノサクラヨサクラクヲンノソラニ  真白
サクラ散ル苦シキハルヲ楽土ヘト誓ヒシワレニ涙雨ハハレズ  初枝
蘇る妙計秘策を外伝に平談俗語の縷述見るなり  真白
春の月ルージュを引いて後の世は『ツァラツストラ』を聴いてゐるはづ  初枝
涙果つ汀の鳥は濁流へ羽根を須臾に浸けて飛び立ち  真白
詠み挙げし皆まで折句 藍染めの下駄の鼻緒がしゆつと切れたり  初枝
折句
折句とは

かな五文字を一句から五句までの
それぞれの頭に置いて歌を詠む事

からころも つつなれにし ましあれば るばるきぬる びをしぞおもふ  などが有名。
漢詩や英詩などにもみられる。

::: 八ツ橋図屏風(部分) 光琳 :::


* return to 歌鏡 *

** return to toppage **

藤田初枝×山科真白コラボレーション2011年4月